• 交通事故に遭ったらプロの現役損保担当者の裏ワザ公開!交通事故119.jp
  • その慰謝料、今の5倍取りませんか?
  • 被害者請負救済人、交通事故で 苦しむ人を0にしたい

故意や悪意による事故が問題となる例 故意や悪意による事故が
問題となる例

例えば、XとYは約1年前から不倫関係となり、それぞれの家族には出張と偽ってYの自動車(Y車)で旅行に行った。 旅行3日目の深夜、Y車は展望駐車場から湖に転落しXとYともに水死した。

Xの夫ZはXの死亡による損害について、Y加入の自賠責保険A損保に被害者請求をした。

(無理心中の場合)

Yの所持品からYの妻、子、Zにあてた「二人で死にます」と言う遺書が発見され、無理心中(Yの「悪意」による事故)と判断された場合、Zの被害者請求に対し支払いを行ったA損保は、政府の保障事業に補償を求め、政府からYの自賠法第3条の損害賠償責任(債務)を相続したYの妻、子に対して求償が行われます。

(Yの過失による転落事故の場合)

 これに対し、遺書が見当たらなかったことや転落現場の状況から、深夜で周囲が視認できなかったため、Yが運転操作を誤って転落した事故(Yの「悪意」による事故ではない)と判断された場合は、Zの被害者請求に対しA損保から支払いが行われます。Yの妻や子に対する求償はありません。

対人賠償保険の「故意」との違い

 自賠責保険では、被害者保護を目的とすることから、「悪意」による事故と重複契約(1台の車につき、2つ以上の自賠責保険加入している場合には最も早く加入した契約以外の契約については免責されます)のみを免責事由としています。

 これに対し任意対人賠償保険では、一般的に保険契約者や被保険者の「故意」による事故や、親族間事故などが免責事由とされています。

 ここで自賠法14条の「悪意」と任意の対人賠償保険の約款における「故意」の異同にふれますと、両者は全く同じと言うわけではありません。

例えば、XとYが口論になり、Yが車に乗り込み発進しようとしたが、Xが車の前に立ちはだかり、車を蹴るなどの行為の為怖くなったYがXから逃れられるんなら、このまま発進し、Xがケガをしてもかまわないと思って発進しXが転倒してケガをしたとする。

Yには「積極的に相手にけがをさせる気はないが、相手がケガをしてもかまわない」と言う刑法上の「未必の故意」が認められるケースにおいては、自賠責保険では「悪意」(明白な故意)は認められないとして免責とならない一方、任意対人賠償保険では「故意」が認められるとして免責となることもあります。