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息子がバイク事故!
交通事故の相談

≪相談内容≫

Q 私の次男(16歳)がミニバイクで幅員9mの道路を走行中、幅約3mの道路との交差点(信号無し)で渋滞した車両の間を通って交差点を通過しようとした女性(42歳)を跳ねケガをさせました。その女性は、ひとりで居酒屋を営んでいる人で、事故後約3ヶ月間入院し、退院後も約5ケ月にわたり通院し、神経症状(14級10号)と顔面醜状(12級)の後遺障害を残して症状固定となりました。

次男が乗っていたバイクは、長男が(19歳)が単車を購入した為いらないと言って次男に無償で譲ったものですが、名義は長男のままでした。

被害者の女性は、26万円の治療費のほかに休業損害、慰謝料、後遺障害の補償などを合わせて1,235万円余りを次男とバイクの名義人である長男にも払えと要求しています。バイクには自賠責保険しかついていません。

被害者は自賠責保険の傷害分と後遺障害分合計337万円を被害者請求によりすでに受領済です。

そんなに支払わなければならないものでしょうか?

 

 

 

 

≪損害賠償に関する整理

 

ご質問はごく普通の交通事故の賠償に関するものですが、いろいろな問題点を含んでいますので、論点をわけて説明をしていきます。

  保有者責任

  居酒屋を営む女性の顔面醜状による逸失利益

  店舗の家賃や高熱水費

  過失割合

 

 

回 答

 

   登録名義人の賠償責任

自動車の場合でも同じことですが、単に名義人であると言う事だけで責任があるわけではありません。

お宅の息子さんの場合、長男から無償で譲り受けて、キーの引き渡しを受け、ガソリン代も自分で負担していると言うことですから、長男はバイクの保有者であるとは言えず、この事故について被害者の損害を賠償する義務はありません。

 

  居酒屋を営む女性が顔面醜状の後遺障害を負った場合の逸失利益

この被害者は、事故当時20歳の長女の手伝いを受けて居酒屋を営み、その収入により3人の子女と自己の生計を維持していたところこの事故により前頭部に幅0.3cm、長さ2.5cmの薄黒色の、右目尻下に直径2.5cm、1.8cmの楕円形、右鼻下に直径1.5cmの円形薄黒色の醜状痕が残存し、12級14号の後遺障害と認定されたと言う事で25年間にわたり労働能力の20%を喪失することになったと主張しています。(別に神経症状の14級10号が認定されていますが、併合適用外で等級としては12級となります)

女性の顔の傷跡が労働能力にどのような影響を与えるかは大変難しい問題で、特に被害者が飲食店勤務など接客を重要な内容とする職種である場合、労働能力による損害を賠償しなければならない場合が生じます。裁判例の一般的傾向としては、現実に収入減認められる場合や醜状の程度が著しいときに賠償責任を認めています。

しかし、12級程度の醜状痕で、現実の収入減少の説明ができない場合や、化粧によりあまり目立たなくすることのできる場合は、顔面醜状による労働能力のお喪失が認められることはほとんどありません。

ただ労働能力の低下による損害は認めないが、慰謝料で考慮するという場合があり、7級の顔面醜状の残ったスナックの経営者いついて、所得の算定が困難であるとして逸失利益を否定し、慰謝料で斟酌した例があります。

したがって、ご質問の女性の場合、顔面醜状による労働能力の喪失を認めることはできず、神経症状について症状固定後5年間、労働能力の5%について賠償すべきことになります。

 

    家賃、高熱水費などの基本料金

被害者は事故当時1ヶ月22万円の所得があったが、事故による傷害のため9ヶ月居酒屋の店を閉め、その間1ヶ月あたり11万円の家賃、光熱水費などの基本料金といった経費を支出したので、これも支払えと要求しています。

示談交渉の時などに被害者側から損害としてよく主張されることですが、このような経費は、交通事故があろうがなかろうが店舗を営む以上必ず支出しなければならない経費であり、交通事故と相当因果関係のある損害と言う事はできません。ちなみに、この被害者のように個人営業の飲食店主などは、税務申告など実にいい加減なのに、賠償請求の際は売上と仕入れの帳面を示し、その差額を所得であると言ったり、甚だしいのは生命保険料などを含めた毎月の支出額から所得を逆算的に算出して要求する場合がありますが、そのような不正確な資料で所得を認定すべきではありません。

問題はありますが、賃金センサスにより所得を推認する以外にないでしょう。

 

   過失相殺

この事故の状況は、警察の調べによると、ミニバイクは幅員9mの車線に渋滞中車両の左側を速度30Kmの速度で直進中、被害者が約2.4mの幅員を自転車に乗って交差点に進入し、渋滞車両の間を通ってそのまま交差点を通過しようとしたところ、加害者が衝突地点の手前約4.4m手前で停止していたトラックの陰から出てきた被害者に衝突して被害者が転倒し負傷したものです。

これは大変多い事故形態です。

被害者は加害者が進行してきた道路が交差点よりはるかに広路であるととは言え、交差点には違いないから加害者に減速するなど安全を確認すべき注意義務がある、と主張しています。しかし自転車に乗った被害者は左方の安全を確認することなく交差点を通過しようとしたこともあり、狭路進行車である自転車の過失の方が大きいと見るべきです。

過失割合は バイク40%:自転車60% と考えられます。